大企業でもベンチャーでも、ビジョンへの共感が大切【Dec No.6】

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これから文化を作っていく組織と既にあるところに入る。

これが、ベンチャーと大企業の違いなのではないだろうか。

だからこそ「理念」に共感することが大切であり、会社と社員の向いている方向があっていないといけない。

Salon du Crown12月連載6回目では、いかにビジョンへ共感することが大事なのかに迫る。

【登壇者紹介】
Salon du Crown 第2期
2017年12月8日(金) 開催
@DIAGONAL RUN TOKYO
 
(スピーカー)
乗松 文夫
株式会社FiNC 代表取締役副社長

天沼 聰
株式会社エアークローゼット 代表取締役社長 兼 CEO

(モデレーター)
荒井宏之
チガサキベンチャーズ合同会社 共同代表パートナー

多様性を育むために、理念という共通目標が大切

乗松 理念などに対して頑張るぞという共通の目標を持っておくといいと思います。

採用の時も合うか合わないか、あんまり綺麗事で美辞麗句で入ってほしいみたいなことになると空中分解してしまうと思います。

特に、急成長しているところって中途採用のところばっかりですから。

色々な文化を背負っている人たちですから、その人がバラバラになってしまってはならないし、かといって個性は大切にしたい。

だからこそ、会社の進むべき方向性や社会性というのはしっかり理解してもらいたい。

私たちはそれをFiNCスピリットと呼んでいるのですが、持つべき行動倫理みたいなものは相当みんなに日々教育しております。

会社に合うような形で、合わないような人はやめたほうがいいかなとか、合う人は居心地が良くなりますし、そういう集団なんだよというのを日々認識してもらうようにしています。

天沼 今日はあまり出てこなかったですが、FiNCスピリットとかマネージャーが持つべき心得とかを定めて、それを言語化されているのは凄いなと思っておりました。

私、前回一緒に登壇して写真を撮っていたのですが、勉強になるなと思っております。

FiNCスピリットって公開はされていないですよね。

乗松 オフィスに遊びに来ていただけると、部屋の名前が全てFiNCスピリットの名前になっています。

会社と社員の「目的」が一致してる方がお互いハッピー

荒井 ベンチャー企業だと経営者との距離が近くて価値観の共感や目指すビジョンの話とかを頻繁に聞くことができるし、採用もそのような話を出来るのが特徴ですよね。

大企業だと一括採用で1社に共感して入るよりも受かったところに入るみたいになってしまいますよね。

社長との距離が遠いし、上司がビジョンを語ってくれるわけではないので共感性をうみにくいイメージがあるんですけれど、そこがベンチャーと大企業の違いなのかなって思います。

価値観で言うと、大企業は価値観でマインドを調整するというのは難しいと思うのですが、その辺りはどう思われますか。

天沼 そこは、共感性が必要かどうかだと思います。

これから文化を作っていく組織と、そもそも既にあるところに入っていくというのだと全く違うものだと思います。

共感が必要かと言われると後者はあまり必要がないと思います。

その文化が好きか嫌いかというマッチングだけなので、好きじゃないのに入っていればそれは目的が別にあるんだと思います。

例えば、給料がいいので好きじゃないけれど入るとか、経営者に会えなくても別にいいっていう環境を想定して、そこにいれば自分が目指している自分になれるのであれば、そこに共感性は必要ないのかなと思います。

なので、目的次第かなと思います。

ただし、企業目線で言うと、そういう方は減らしたいというのがあって、人格がバラバラなのでおそらく採用時に気にするんじゃないかなと思うんですよ。

私も、採用を最後は直接やらせてもらっているのですが、必ずこれまでの人生を聞きますし、入社後も1人1人の個別面談を私がしているのですが、全社員の夢を聞いていて、私はそれを把握しています。

夢のためにエアークローゼットで今費やしている時間というのが、本当に意味があるよねと私もメンバーも納得している状態を作っていくことが大事だなと思っています。

そういうことをしていますが、そこからずれたら居ない方がいいというのはまさにそれなんですね。そのほうが両者ハッピーだと思っております。

今そこにある空気感でも共感性はつくれる

荒井 銀行はその辺りはどうですか。

乗松 既に出来上がった組織ですから、どういう目的に沿ってとか理念は一応あります。

どの会社もあるとは思うのですが、今ではほとんどあんなの見ている人はいないと思います。

銀行も含めて、それでも組織は保てるんですね。ただし、興銀の場合は、新しい産業を自分らで作るんだという雰囲気が入社して10年程は色濃く残っていました。

財界鞍馬天狗と呼ばれた中山素平みたいな人物がいまして鉄鋼業の再編をやったり証券業の再建を全部やったりと輝かしい歴史があって、その残火がチロチロとあったので、これからは従来のようにはいかないけれど、こういうのいいなと思いました。

伊達政宗は後20年早く生まれていれば、家康のように天下に参加できたのにと思う反面、僕なんかはもっと早くと思うのもいいのですが、ベンチャーという観点で言うと、もっと遅く生まれて、これから起業したり今40代だったりするともっと面白いなと思っております。

これが最後の仕事だと思っているので、ちょっと残念で寂しいですね。

荒井 目的意識と価値観、それとポジティブマインドというところが大事なんですね。

(続)

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