ベンチャーに飛び込んでビジョンを体現する今。振り返ってみた原体験とは【Dec No.8】

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コツコツと積み重ねた努力があったからこそ、今の自分がある。

そう振り返ることができるのは、誰もがどうでもいいと思ったことでも、「今」目の前にあることを頑張り、いざチャンスが回ってきた時に、それをしっかり掴めたからではないだろうか。

まさに、ローマは一日にして成らず。

Salon du Crown12月連載最終回は、2人の原体験に迫る。

【登壇者紹介】
Salon du Crown 第2期
2017年12月8日(金) 開催
@DIAGONAL RUN TOKYO
 
(スピーカー)
乗松 文夫
株式会社FiNC 代表取締役副社長

天沼 聰
株式会社エアークローゼット 代表取締役社長 兼 CEO

(モデレーター)
荒井宏之
チガサキベンチャーズ合同会社 共同代表パートナー

質問者2 お二人会社を経営されていらっしゃる中で、ご自身のビジョンを体現しながらの日々で生活されていらっしゃると思います。

私は、新卒採用でなにも考えずに安定万歳で入社して、11年目を迎えております。

人生を振り返ると、あの時の体験というのが自分の今を作っているのだなと原体験としてありまして、それが徐々に形になってきているところがあります。

お二人にとって、こういう体験があったからこそ、今こういうことをしているという原体験があればお聞かせいただいたいです。

目の前をコツコツ頑張れば光はあたる

乗松 銀行ってある程度出世コースがあるんですね。

企画部や人事部だとか業務部だとかです。

私はほとんどそういうところに関係ないんですよ。自分自身としてはあまり出世欲とかを意識したことはないんですね。

ただ、目の前にあることは投げずにやるとか誰かが見ているからやるのではなく、見ていなくてものめり込んでごそごそやるとか、若い頃もそうですし一人で経理の伝票あさりしていたのもそうです。

でも、こういうのって不思議なもので誰かが見ているんですよね。

今若い人に伝えたいのは、つまらないと思うようなことでも、しっかりやっていれば誰かが見ているぞと。

そういうことをやっていく事でオペレーションの重要性だとか支えている人の重要性というのが分かるんだよということを生意気にも言っているのですが、そういう経験なしにコースに乗ってしまうと自分が世界を全て分かっているみたいな変な誤解で傲慢になってしまうと個人的に思っているんですね。

そういう意味では、色々と苦労もした中で、興銀の個人部門というのは決してコースではないのですが、たまたま最後は個人部門のトップでした。

それがたまたまみずほ銀行になるときに、第一勧銀と富士銀行という個人の塊みたいなところと合併することになり、興銀には個人のことをわかる人間が少なかったんですね。

そこで、乗松全部やれみたいなことになって、時の運でこれは計算してできるものではないんですね。一生懸命やっていると時の神様はころっとチャンスを与えてくださるのだと。

たまたまそういうことをやっていたものですから、みずほ銀行になったときはスルスルっと役員になりまして、要は計算してできるものではないなと。とにかく目の前のことを一生懸命やるということは重要だよと。

それはその会社で働くことだけではなく、外に出たときに一人前になるためにはどこにいっても同じことだよと。

目先は何の役にも立たないかもしれないけれど、FiNCにいて目の前のことをコツコツやればどこに行っても役立つ人間になれると若い人たちに言ってあげて、自分の原体験からそんな事を言うと納得してくれるところはあります。

父親・母親の背中に見たものこそ、原体験のベースとなっている

天沼 毎回、乗松さんの話が素晴らしくて話しづらいので、最初に答えればよかったと思っているのですが、面接の中で私がもう一つ必ず聞くことがあります。

私は、働くって人生の一部と捉えると、「人としてどうかな」ということが一番重要だと思っています。

基本的には自分の両親ですね。父親や母親がなにを自分に語ってきたのかなというところで、聞く質問ってなんとなく皆さんもイメージをしてみてください。

僕がよく聞いているのは、「ひとつずつでいいので、ご自身のお父様とお母様から学んだなと思うことをエピソードも含めて教えてください」というのは必ず毎回聞いています。

今、パッと思い返していただくと、なんとその二つを混ぜ合わせると自分自身だなと思うことがあるんじゃないかなと思います。

だいたい当たるんですよ。反面教師として学んだことはなにかという事を自分の中に知っているんですよね。

自分自身がどんな人かというもの知っているんですけれど、それをそのまま表現する人もいれば、そうじゃない人もいるんですけれど、今現在の自分自身がどんな人でどんな性格かというのは全員知っているんですよね。

なので、原体験はそこにずっとあるなと思っていて、であれば仕事をしていく、そもそも人として生きていく中でどうするかというと、自分自身を知っているのであれば、自分をコントロールできるのは自分しかいないんですね。

あとは自分でどういう人になりたいかというのを経験して学ぶのがいいのかなと思います。
答えになっているかは分かりませんが、原体験はなにか特別なことというよりももっと手前のベースにある考えの方が重要だと思います。

なので、私はキャリアの話はほとんど聞きません。

荒井 僕も面接をする際は、参考にさせていただきたいと思います。ありがとうございました。

(完)

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