【1期生インタビュー 河内律子さん ~転職の先に見えたもの】

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Salon du Crownとは
若者は情熱を、年輩者は経験を持ち寄り、互いに切磋琢磨しながらビジネススキルとヒューマンスキルを学び、次代を創ることを目指す少人数サロンです。
6ヶ月を1クールとし、毎月様々な分野から講師をお呼びし、Art×Business×Cultureをテーマに添えて講演やワークショップを開催いたします。

今回は、第1期生のコクヨ株式会社の河内律子さんにインタビューを行いました。
「社外に相談できる仲間を創ることの大切さ」をSalon du Crownで見つけた河内さん。
ぜひ、ご覧ください。


金丸 美樹氏(以下、金丸) まずは自己紹介をお願いします。

河内 律子氏(以下、河内) コクヨ株式会社の河内律子と申します。現在、「スキルパーク」というビシネス研修プログラムを手がける部署で、ダイバーシティー系のコンテンツの作成を担当しています。また、講師として時々登壇もしています。

それと、ビジネスマン向けの学びのサイト「MANA-Biz(マナビズ)」、ワーキングマザー向けの学びのサイト「WorMo’(ワーモ)」という2つのメディアも運営してます。
コクヨは私にとって2社目の会社で、社会人スタートの会社はベネッセコーポレーションでした。そこで10年間働いた後、コクヨに転職しました。

【転職の罠:会社の文化・風土の違いを消化しきれずに感じたモヤモヤ】

金丸 転職して感じたことはありますか。

河内 非常に多くあります。

ベネッセコーポレーションは私が入社した当時から女性が多く活躍していた会社でした。

私が最初に配属された部の部長は女性で、その方はその後役員になりました。普通に頑張って働いていれば、昇進・昇格という成果もあると思っていました。

もちろん、男女差別は感じなかったです。むしろ、女性の方が強かったように感じられるくらい(笑)。そもそも女性活躍推進という言葉が不要な世界にいました。

しかしコクヨに転職したら、全然違うことに驚きました。

歴史のある会社で、指導的立場の方のほとんどが男性で、課長クラスでも女性は数えるほどしかいませんでした。社内に女性は少ないわけではないのですが、実際に私の目指すところはどこなんだろうと悩み、とても大きな文化の違いを感じました。

金丸 私が河内さんに初めてお会いした時は、ワーモの編集長をしていて、マネジメント職で、子育てもしていて。キラキラかっこいいという印象を持っていたんですが、やっぱりそういったモヤモヤはあったんですね。

河内 その当時の私にとっては、良くも悪くも最初に働いた会社の環境が全てだったんです。

仕事もしやすい環境でしたし、女性としてビハインドを感じる事もなかったという文化面だけではありません。そもそも仕事をする上での常識が、前職で出来上がっていたんです。

【価値観の固定化による弊害:転職で知った新しい仕事の進め方】

河内 コクヨに転職して配属されたのは、研究開発そして新規事業創出を担当する部署でした。
そのため、新しいことをやるから社内にとどまっててはいけないという雰囲気があり、いろいろな場所に情報収集に行くなど、部員それぞれがいろいろな仕事の仕方をしていました。

そこが私にとってとても新鮮でした。歴史のある古い会社ならではのしがらみや足かせとなるような文化があると思っていたのですが、実際は社員一人ひとりがすごく柔軟に働いていたのです。

4年前にワーモを立ち上げてからは、社外に知り合いが増え、これまで以上に仕事を面白いと感じるようになり、また自分の視野がすごく広がっている気がしました。金丸さんとお会いしたのはその頃ですね。多くの人と触れ合うことで自分も柔軟に考えられるようなってきました。

【Salon du Crownに参加したキッカケは、よくわからない】

金丸 Salon du Crownに参加したキッカケをお聞かせください。

河内 正直言って、キッカケや面白そうと思った部分に関してわからないです(笑)

ただ、私はワーモの取材で知り合った金丸さんの仕事に対する姿勢に尊敬していたので、彼女がやるならきっと面白いだろうと思って参加しました。

でも、子どもはまだ小さく(当時5歳)、私は時短勤務で働いていたので、夜に出られる時間が限られていました。月に1回といえども、毎回夜開催に参加できるのか、という不安もあり少し躊躇しました。

でも、金丸さんをはじめ、ワーモやMANA-Bizで出会えた方たちの自分人生のキャリアに対する熱意を目の当たりにして、自分も何か新しいことにチャレンジしたい、という気持ちが働いたんでしょうか、身銭を切って、参加することにしました。

変な話ですが、人は大枚を払えば本気になる(笑)
お金を払って行くからには、何か得るものを持って帰らなくてはと思ってましたね。

【今まで会ったことのないタイプの人と深く交流できるのがSalon du Crownの良さ】

金丸 実際に参加してみて、想像通りに得られたものや想像と違ったものがあれば教えてください。

河内 講師としてアレンジされた方々のラインナップが非常に興味深く、得られるものも多かったです。

自分がよく知らない世界で活躍されている方の話を直接聴けたり、それの方達とコミュケーションを取れたりして、その方々の価値観・仕事観を知ることができたのは非常に面白く、私にとっては視野を広げるきっかけになりました。

また、その講師の方が非常に多岐にわたっていたのもよかったと思います。

今、自分が働いていて、漠然とこのままじゃいけないと感じている中で、講師の方の発想がどう生まれたのか、またどこで思考や発想がどう変わったのかという転換を知ることが、非常に参考になりました。

予想外だったのは、受講者の方がバラエティに富んでいた事です。

30代から70代、会社の業種も様々で、仕事に対する考え方や時代は背景を含めた社歴を伺うのも非常に興味深かったです。それぞれの方がそれぞれの時代で過渡期を乗り越えた話は、すごく勉強になりました。

【Salon du Crownは、社外に気軽に相談できる「仲間」を創ることができる】

河内 以前、受講者仲間の1人の職場を訪ねたことがあります。それは、単なる好奇心からだったのですが、実際に訪れて話した内容は、事業についてだけでなく仕事観や人生観についてまで及びました。

そのとき、どうしても自分の殻が破れない、なかなか次のステップに行けずキャリアの幅が広げられないと告白したら、『それは自分が断っているからだよ』と言われたんです。

『自分にきた誘いを、知らず知らずのうちに選んでしまっていて、自分が変わらないと思っているだけ。もっと断らないスタンスでいろんな人に会ったり、いろんなことに挑戦したりする姿勢が大事だよ』と言われた事がすごく響いています

違う背景を持った人と出会えて、自分の悩みを話してそれを真摯に受け止めてアドバイスしてくださる方が多いことがこのSalon du Crownの魅力だなと思います。

金丸 それは仲間意識みたいなものですか。

河内 本当にすごくいい仲間だと感じています。

*写真は、2017年8月に行なわれたパーティーの様子です

お互いがお互いを否定しないんです。みんながとても前のめりなのもよかったです。みんながいろんな事に興味を持っている姿勢がすごく重要なんだと感じました。

そうすると自分も心地よくその場にいられるし、自分の事をもっともっと話したいし、もっと他の人の話を聴きたいと思えるようになるんですね。

その相乗効果がとてもよく出ているなと感じました。
逃げたくないというか、嫌な事があっても相談したいなと思える人がたくさんいるなと思いました。

もしかしたらそういう人達って世の中にたくさんいるのかもしれないですけれど、私が会える人って限られているので、Salon du Crownのおかげで効率よく会うことができました。

ただ、こういうところに出ている人って、他にも色々な所に顔を出されているんです。

そう思うと、背中を押さないで自分で一歩が踏み出せる人というのは少ないのかもしれない。背中を押してあげないと最初の一歩がなかなか出ない人の方が多いのかなと思います。

きっと自分じゃない他人から見てもらう事によって変わると思うんですよね。それをすごく楽しめる。

会社っていろんな人がいそうだけど、やっぱり方向性が決まっていて、その会社の文化にあった人が集まっているか、その文化に染まっていくんですよね。

でも、Salon du Crownは阿吽の呼吸ではコミュニケーションが取れない人達が集まるので、自分のことも説明しなければならないし、相手のことも背景を考えながら話を聴かなくてはならないと思うと自分がすごく頑張るんですよね。

そうすることで考え方や行動がが変わってくる。それだけでもいいと思います。

環境は人を変える。会社を飛び出したほうがいいと思います。

金丸 なるほど、すごくいいお話を聞けました。ありがとうございました。

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