【1期生インタビュー 蒲生智会さん ~異なるジャンルの仲間から】

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Salon du Crownとは
若者は情熱を、年輩者は経験を持ち寄り、互いに切磋琢磨しながらビジネススキルとヒューマンスキルを学び、次代を創ることを目指す少人数サロンです。
6ヶ月を1クールとし、毎月様々な分野から講師をお呼びし、Art×Business×Cultureをテーマに添えて講演やワークショップを開催いたします。

今回は、第1期生の株式会社スリーアウルの蒲生智会さんにインタビューを行いました。
Salon du Crownで「自分自身を見つめ直すキッカケと支え合う仲間」を見つけた蒲生さん。
ぜひ、ご覧ください


金丸 美樹氏(以下、金丸) まずは自己紹介をお願いします。

蒲生 智会氏(以下、蒲生) 株式会社スリーアウルの蒲生智会と申します。

主な仕事の領域は、女性活躍推進のためのコミュニケーションにまつわる講座やコーチングのセミナー、企業から委託を受けた人材コンサルや営業代行、新規プロジェクトの推進などを行なっています。

【ライフステージの変化:仕事を楽しみ、のめりこんでいても、モヤモヤは湧いてくる】

金丸 これまで、どのようなキャリアを歩まれたんですか?

蒲生 大学を卒業して、印刷会社に就職しました。

ちょうどバブルが終わる頃で、女性の仕事といえばお茶汲みやアシスタントという時代。私ももれなく一般職として制服を着て、部長や課長の営業アシスタントとして仕事をしていました。

しかし、フロントとして活躍している営業の人達の会話や仕事の進め方に憧れと尊敬を抱くようになりました。そして、私もそこで活躍してみたいと思うようになり、営業の仕事にも手を出すようになりました。

もっと女性でも活躍できる分野で自分が営業をしてみたらどのくらい稼げるのかなと考え、29歳の時にパソナという人材会社に足を踏み入れました。

初めは契約社員でしたが、人と会社の間に入りコミュニケーションで繋ぐということは、ものすごく面白い仕事でした。人をやる気にさせるのも、成長するのも全部コミュニケーションがすごい大事なんだなと。

そこから20年近く人材業界にのめりこんで、仕事をしてきましたが、去年の秋に独立しました。

出産をしたことを契機に、自分がそれまで積み上げたキャリアが全部なくなるという思いをして、子供の病気やキャリアダウンなどで自分が思うように仕事ができなくなり、どうしようと悩んだ5年間がありました。

その後、子供が小学校に上がるタイミングで、国のプロジェクトに携わり女性の再就職の支援を始めました。それが、会社の組織という枠組みを超えて、色々な外の人達に目線を向けるキッカケでした。

その後は、コミュニケーションを活用して自分がモヤモヤしているのと同じ気持ちで悩んでいる人達を少しでもステージを上げていくという支援を5年間続けていました。

そして、私ももっと広い世界を見たいと思い、Salon du Crownに参加しました。

【自分を見つめ直すとき:感情がネガティブなときこそチャンス】

金丸 転職を1度されていて、それによって自分をもっと広げようという気持ちになれたのは何故ですか?

蒲生 全ては自分の苦い体験が原点になっていることが多いですね。印刷会社からの転職は、自分の体が病気になったことです。仕事が激務で、自己コントロールが出来なくなっていた事が1つの要因です。

病気の治療をしていく中で、このままだと自分が評価されないのではないかという、どちらかというとネガティブな感情がきっかけで転職を決意しました。 
とはいえ、この先自分はまだまだ働きたいし、働くことが楽しいと感じていました。

どうやったら楽しくなるかと考えた時に、私が好きなコミュニケーションとか人と出会ってサポートしたいと考えたのです。

パソナでの転機のときも同じです。子供の体調不良があって仕事が思うようにならないときに、悩んで、もがき苦しんでも、評価されなかったり戦力にならなかったり、戦力外通告を受けたよう気持ちになった事がきっかけになりました。

どちらかというと自分の心理的には、低い状態の時こそ気づきが大きいというのがあります。

【人脈作りのコツ:まずは1人でもいいから関心を互いに持てる相手をつくる】

金丸 蒲生さんは、人脈・ネットワークを広げるのが上手な方だなと思っています。どのように意識して広げてきたのかを教えていただきたいです。

蒲生 私ってすごくネットワークを広げるのが上手いように見られるのですが、最初は全然うまくなくて、社内コミュニケーションも苦手でした。

どちらかというと人見知りで、割と一匹オオカミでやってきたのですが、それでも目の前にいる人とのコミュニケーションはすごく面白さを感じるんですね。

1人1人と顔を合わせて丁寧にコミュニケーションをとっていく事で信頼を生み、それが横に繋がっていくという体感はあらゆる所でしていました。

なので、出会った人と人との関係性は築ける自信というか出来るんじゃないかなというのがありました。

でも、それは社内において自分がやった1つ1つの仕事や作業において信頼を作っていくという事でした。

金丸 社外ネットワークはどうですか?

蒲生 とにかく怖かったです(笑)

国の事業でプロジェクトを推進していく際、パッと組織の枠組を超えて外に目を向けたときに、自分ってなんでもないんだなと感じました。

会社の名前を背負った自分でしかなかったという事をものすごく突きつけられました。

初めて異業種の人が集まるところに行ったときに、私は一言も喋れなくて壁側に突っ立ってただ周りを見ていただけでした。

周りにいた5人くらいの人に名刺を配るのがやっとだったというのが最初の体験です。

そこから、次に行くときはたった1人でもいいから私が自信を持って面と向かって自分のやっている事を話して、お互いが伝え合ってその人に関心を持ってやりとりをしようというところからはじめて、徐々に自分を出せるようになりました。

【使命感ある仕事:辛辣な言葉で自らを奮い立たせる】

金丸 もう行くのはやめようとはならなかったのですか?

蒲生 そこは自分が担っていたミッションの「女性が再就職をして一歩踏み出す」ということを、自分ができなかった体験があったからこそ共通の人たちの力になりたいという思いがあったので、使命感というかこれは私かやらないと何も変わらないなと考えていました。

社内は綺麗に見せようとかいい言葉で言うとか、かっこいいイメージを作れば、モヤモヤしている人達も憧れて来るんじゃないかという方向になっていきました。

いやいやそうじゃないぞ、と。

もっともっと泥臭くて、地べた這いつくばってどうしようともがいている人達がいて。その人達にはそんなキラキラしたものを見せても伝わるわけがない。

その環境では、そんな事を知っているのは私だけで私にしか出来ない事だという思いがあったからこそ、突き動かされるものがエネルギーになりました。

異業種交流会にはたくさん行っていたのですが、行く先々で会う人に厳しい事をたくさん言われました。

「パソナさん大きい事業とったらしいけど、見モノですね」と、お手並み拝見的な感じで(笑)

「大企業の人に何が出来るのよ」ということはたくさん言われましたし、「あなたのやり方じゃ誰にも伝わらないわ」とも言われました。

でもそれが凄いよくて、逆にそう言ってくれる人ばかりに会いに行ってました。

金丸 それが自分を奮い立たせたんですね。

蒲生 今まではぬるま湯だったなと思いました。

一生懸命仕事をすれば評価されて、予定調和というか、ここまで行けば昇進だったり評価されるということが想定が出来る環境に私は居たんだな、と。

現実を突きつけられる経験って外に出たからこそ思い知る事が出来たし、外見ばかり取り繕って仕事していたなということを、ものすごく理解しました。

じゃあ、本質とは何なんだろう、本当はどうなんだろうっていうのは、外に出て聞きに行かないと分からない。

それが45歳の時だったので、私はスカスカだったんだなと今更ながらびっくりしました。

それでも、会いに行けば厳しい事を言って頂けて、色々と教えてくれるので、それは本当に良い体験をしたなと思います。

【Salon du Crownは自分を見つめ直すキッカケ】

金丸 蒲生さんがSalon du Crownに参加してみようと思った理由や実際にしてみて他のネットワークと違ったところがあったら教えてください。

蒲生 自分が丸裸にされてもう一度0から独立して起業して、株式会社でもないフリーランスの蒲生で勝負していかないといけないという大きな転機の時に、Salon du Crownのお誘いを受けました。

これまで全く会ったこともない人達、大企業で働いて活躍している人達や一流のゲストの方などとコミュニケーションをとることによって、自分がどんな気持ちなのか、自分自信と対話して見つめ直したかったというのがありました。それがすごく楽しみでした。

金丸 実際にやってみてどうでしたか?

蒲生 講師の方のお話が本質を突いていると感じました。

武田先生(第1期講師の武田邦彦先生:中部大学特任教授)と白坂先生(第1期講師の白坂亜紀氏:銀座「稲葉」オーナーママ)のお話で共通している事があって、本質を知るという事の大切さ、自分の感情やコンプレックスに引っ張られずに本当はなにかという事を見ている人の話ってものすごく視座が高いなと思いました。

第1期で登壇している白坂亜紀氏の様子

「人が生きるのは、自分の為じゃなくて、人から必要とされて初めて生きる価値がある」という武田先生の言葉と、「人のために尽くす人ってのは粋だけど、自分の為に生きる人は野暮だ」という白坂先生の言葉が印象に残りました。

自分じゃない周りのためにという利他的な精神、何のためにという本質を知るという2つの話がこれからの自分が目指すものとリンクして非常に心に刺さりました。

【Salon du Crownは、目指すものは違っても、支え合う仲間を】

蒲生 Salon du Crownはどこかに行っていい話を聞いて懇親会があって、それで良かったねという満足だけじゃない、なにかモヤモヤするものが残る余韻があったんですね。

私にとっては、そこで突きつけられているものがあるような気がしました。

すごい人の話を聞いて良かったねというだけじゃなくて、あなたはどうですか、あなたはどう思っているんですかと質問されて問われているような意識が毎回働いていました。

じゃあ私はどうなんだろう、私はどうしていきたいんだろうってゲストの方からも問われているような気もしましたし、毎回顔を合わせる仲間からもそれを受けました。

金丸 アフターの懇親会では、どんな話をしていたんですか?

蒲生 今日の話どうだったみたいな話やその人がどんな事をされているのかやどんな意識で参加しているのかも話しました。なんとなく抱えているモヤモヤを聞けて、インタラクティブな関係性が築けたのがとても良かったです。

継続して繋がっていく事って本当に大切な事だなと思いました。

ある一定の期間繋がり続けるということは、その先に向かうそれぞれの人たちの道を支えることが出来るので、そこが継続した繋がりの大事な部分で素晴らしいと思います。

金丸 今後、どんなことをSalon du Crownに期待されますか?

蒲生 私、起業して1年経っていないんですけれど、古巣の会社の人から頻繁に連絡が来るんですね。

私が離れたからこそ相談してきてくれたり、在職中はなかなか会いに行けなかったけど教えて欲しいといった方からの連絡が凄く増えました。

みんな知りたいし繋がりを求めているんだけど、それを行動に移せない人が多いなかで、最初の一歩として外に目を向けて、外に出ていくという事は本当に価値があることなので、企業に勤めているあらゆる人に伝えたいです。なにか変わりたい、きっかけを求めている人たちに届けられたらなって思います。

How-Toだけだったら数多くあるし学びの場は沢山あります。

しかし、そうではない答えのないものに対してどうしたいかとか、私は本当にどこに向かうんだろうという行き先がまだ決めきれてない意識があると参加して得るものが多くあると思います。

Salon du Crownは、まだモヤモヤしてていいんだよ、曖昧さを楽しもうよという雰囲気があります。それは違うよって言う人が一人もいなかったところがとてもよかったです。

互いを認め合い、互いを面白がれる、興味を持って人と繋がれて、それが本質的に出来るのは、あのような場なんだなって思いました。

金丸 第2の家庭のように居心地がいい場所を目指して、これからも頑張ります!貴重なお話をありがとうございました。

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